インターナショナルスクールに通う子供の電子辞書

小学生低学年用の電子辞書

先生からは、辞書を使いなさいと勧められます。これは、日本の小学校でもインドのインターでも同じことを言われました。また、学習塾でも同じです。しかし、小学生が使う辞書にはレベルがあり、ちょっと難しいなと感じたことがありました。

iPadは学校で使うのをためらわれる

小学校に重たい辞書を持っていくのは無理なので、電子辞書やiPadをすすめられました。

小学校に電子辞書やiPadを持っていっていいと言うことに目からウロコが落ちるような気がしましたが、iPadではゲームやSNSなどいろんなことができてしまいますし、お友達も「貸して〜貸して〜」となりがち。

当然、マナーやセキュリティを含めた、使い方を考えなくてはなりません。iPadを学校で使うには、子供と親で取り決めと練習、セキュリティの知識が必要です。意外に難しい。

なので、うちの子供がインターナショナルスクールで使っているのは、電子辞書です。

小学校低学年の電子辞書の問題

辞書を引くのにも技術が必要で、日本の小学校では教室に国語の辞書が常に置いてあり、ことあるごとに先生と一緒に辞書を引いて使い方を教えてもらっていました。2年生のころだったと思います。

小学校低学年では、自分で辞書を引くこと自体、まだ難しいです。辞書とはどういったものなのか、まず教えてあげなくてはいけません。インターでは、低学年の子は辞書がなくても、しばらくすれば英語で話すといいます。辞書がなくても低学年のうちはたいして困りません。

小学校低学年の問題は、辞書の使い方を知らずに成長してしまう時に起こります。家庭でフォローして辞書が使えるようになるためには、漢字も教えないといけません。

中学年に上がると、先生から「辞書をひきなさい」と言われますが、低学年のうちに漢字と辞書の使い方を家庭で教わっていないと無理なんです。急にはひけるようになりません。漢字と辞書の練習を家庭でコツコツ積み重ねる必要がありました。

キーボードがひらがなで配列された、小さい子用の電子辞書もありますが、そもそもローマ字もアルファベットもすぐに覚えてしまうので、キーボードはローマ字配列でいいのでは、と思います。

紙の辞書にしても、電子辞書にしても、低学年の時には、使い方・読み方を親が(または誰かが)教えました。

小学校中学年の電子辞書の問題

小学校中学年では、習った漢字だけでは辞書が引けないので、ふりがながついた辞書を使うしかありません。また、ひらがな配列は使いにくそうだと思ったので、ローマ字打ちをまず教えました。

私が探したもので使えそうなものは1種類しかありませんでした(カシオの小学生用の電子辞書)。ですが、インターの小学三年生の授業で使うには、単語数がすでに足りません。

なので、子供が自分の辞書で出てこない単語は、大人用の電子辞書を借ります。そして、わからない漢字を読んであげます。

小学校中学年の問題は、使える辞書が少ない上に、授業のレベルには一歩およばないというミスマッチです。小学生用の電子辞書に、大人用の辞書のデータを拡張できるといいのに、おそらくできません。

しかし、幅のあるコンテンツが充実していて、漢字検定の勉強ができたり、子供が好きそうな図鑑も収録されています。音が出るので「チャロ」の動画コンテンツも喜んでいました。

小学校高学年の電子辞書の問題

小学校高学年では、授業の内容も難しいので、大人の使う電子辞書を使いたいところ。小学生用の辞書なら、漢字検定対策や英語以外の科目の楽しそうなコンテンツも入っているのに、下手するとベジネスマンか高校生の大学受験用の辞書を使うかもしれません。

幸い、本を読むのが好きな子なので、漢字も大丈夫そうでした。大人用の辞書を使っています。

もっと英語ができるようになってくれば英英辞書を引くようになるのかもしれません(収録されています)。しかし、日本語の辞書の引き方を知ることで、たくさんの正しい情報を得られるのですから、ちょっと面倒でも覚えて欲しいなあと思います。

小学生なのに、語学は三つ習うインドのインター。まず、英語。そしてヒンディー。そして第2外国語のフランス語(またはドイツ語)。?第2じゃないじゃん。

基礎英語(EAL)という授業があり、英語がよく話せるようになると、取らなくなります。

電子辞書を持ってこない生徒もたくさんいる

高価なデバイスは、学校に持っていくのをためらってしまいます。壊される可能性もあるからです。

ある程度、英語がわかるお子さんは、学校で電子辞書がなくても大丈夫かもしれません。辞書を持ってきていない生徒もたくさんいます。それでもきっとレポート作成時は、家で辞書を引いていると思いますが。

また、どこかに置き忘れると、日本のように届けられたりしない方が世界スタンダードではないでしょうか。名前さえ書いてあれば戻ってくる日本は、やっぱりすごいなあ、と思います。

日本語の電子辞書は、海外で手に入りにくいので、そうそう簡単に買い替えたりできません。高いものですし。。。