生活するだけなら、片言でもじゅうぶんやっていけます。難しいな、というやり取りの時は、主人が付いてきてくれましたし。
ひどい発音だけど、人柄の暖かさがある
英語が通じるといっても、インドの英語は聞き取ることが難しいんです。もう、大変。何度も聞き返してしまうけど、嫌な顔もせずに親切にこたえようとしてくれる、温かいインドの人たち。英語ができない私をバカにするような人はいませんでした。
これなら気楽に英語を勉強できるかも、と感じたことは本当です。発音はひどいけど、勉強しようと思う心のハードルは下がってきてました。
だいたいが、英語が母国語である人なんて、世界にほんのちょっとしかいません。通じりゃいいのですよ。私は日本人だもの。キレイな発音にこだわって多くの時間をかける気はありません。
英会話ができなくても、なんとかやっていける自信ができてしまった
例えば、一人でも。片手鍋を探してマーケットで「もうちょっと安くして」と値切ることもできます。パソコンが壊れた時に、Macの正規カスタマーや修理店で、「こうやって、こういう処理をすると、こうした現象が起きる」「外付けHDDからは起動できるから、この部品を取り替えたらいいかと思うんだけど、あなたはどう思う?」というやり取りも図を使えばできました。病院では、症状を説明できますし(単語をあらかじめ調べた)、お医者さんが「こうしなさい」という指示もわかりますし、薬の飲み方もだいたいわかりました。紙に書いてくれますしね。
英会話を勉強する逼迫した必要性は、生活上ありません。3ヶ月間、やってこれましたから。
私の周りのインドの人は頭がいいので、こちらが日本語で話しても、徐々に理解してくれるようにもなりました。周囲とうまく歩み寄れば、コミュニケーション取れないこともない。毎日、英会話する機会があれば、自然と話しますし、使わなければ忘れます。忘れてもいいのです。使わないのですから。
だから、会話を練習する必要は、なかったわけです。少なくとも私には。
日本語の文法が理解できているなら、英語も文法を理解して覚えるだろう
大人である私と、子供とでは英会話の重要性も習得スピードも違います。インターナショナルスクールの先生や、すでに海外赴任で働いている人などに子供の英語教育についてアドバイスを求めたことがあります。いろんな経験と意見の方がいらしたのですが、ここでも、なぜか心に響いたアドバイスがありました。
なんと、10歳の兄と8歳の弟では、ずいぶん習得の仕方が違うらしいのです。
8歳の方は、もう何も考えなくても、スラスラ覚えるでしょう、と。そのあとも、ちょっと塾などでフォローすれば、英語も忘れずにいられるだろうと。
しかし、10歳の方はそうではなく。もう日本語がしっかりと頭に入っているので、日本語の文法と英語の文法を比較してつなぎ合わせて覚えないと、英語は話せるようにならないと言われました。同感です。(あれ?大人の私もそうじゃん。)また、受験の英語は、話し言葉とは全くちがうものなので、英語はなんとなく話せるけど、受験英語で苦労する、というパターンにもなってしまうかも。いずれは8歳の方も、文法は勉強しなきゃいけません。
子供には、文法をしっかり理解することが必要なんだなと思いました。
文法は日本語で説明してほしい
子供のインターナショナルスクールは、もちろん先生方は英語で授業です。英語を理解するために文法を学ぼうという時に、説明すら英語っておかしいでしょ。いや、おかしくはないか。
子供に英語を教えるのに、日本語と英語ができる先生も絶対いた方がいい。なぜ日本人が英語を理解しづらいのかという、問題点の洗い出しが効率的にできるからです。そこで、日本人が教えている塾で、英語をならうのはどうかと話をききに行きました。
どうも、私の心のアンテナが「これはいける」と反応。先生の明るい雰囲気も、理路整然とした説明も納得できる。塾の歴史も長い。体験授業を受けて見ると、ちょっと難しかったけど、続けて行けそうな予感があり、子供だけでなく自分も受けたいなあ、と思うようになりました。
子供と一緒なら、私も続けられるのでは、と思ったんです。