インドでは、公用語のヒンディーを母国語としているのは、北インドの地域です。英語は準公用語。州ごとに公用語が決まっており、20以上の言語が州の公用語になっています。
日本からインドに引っ越してきた当初、家が決まるまでホテルにいました。ホテルのスタッフに、「トカゲをヒンディーではなんて言うの?」と聞いたことがあります。
「チプカリ」
聞き取れなくて、なんども言ってもらいました。そして、あのデーヴァナーガリー文字で書いてもらおうと頼むと、ヒンディーは話せるけれども字は書けないのだそうです。彼の母国語はバンガリーなんだと。彼はバンガリー、ヒンディー、英語の3ヶ国語が話せるのだそうです。
また、ムンバイ出身のインドの方に聞いたところ、言語はマラディーだと言っていました。彼女はマラディー、ヒンディー、英語が話せます。頭脳明晰な方です。
なるほど。
ヒンディーや英語はみんな学校で勉強してるけど、話せている人は全員じゃない。
私たち外国人が普段接するようなお店やホテルの人や、育ちのいい高学歴な人には、もちろん英語が通じるけど、母国語はバラバラなんですね。
だから、準公用語の英語をコミュニケーションに使うのでしょう。欧米の人間と話すために英語を勉強する日本人とは違う。インド人同士で話すための翻訳言語なんですね。だからインド的発音で構わないのでしょう。
頭いいなあ。